JMeterを使用した負荷試験の実施方法

本投稿は TECOTEC Advent Calendar 2024 の21日目の記事です。

はじめに

こんにちは!次世代デジタル基盤開発事業部の川俣です。私は普段フロントエンドエンジニアとして Web開発案件を中心に業務に携わっています。また、この記事は同じ次世代デジタル基盤開発事業部でPM兼エンジニアとして業務に携わっている安彦と共に執筆しました。

最近、仕事でシステムの負荷試験を行う機会があり、その際にApache JMeterを活用しました。活用するにあたって、周りに知見のある方を探したところ、JMeterを使ったことがある人があまり多くありませんでした。

なので、これから負荷試験を始めようとしている方々は、どこから手をつければいいのか迷ってしまうかもしれません。そこで、今回はJMeterを使った負荷試験の実際の手順や、便利な機能について、私が業務で実際に経験したことを元に詳しく紹介したいと思います。

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ローカルLLMを利用したAIコードアシスタントのすすめ

本投稿は TECOTEC Advent Calendar 2024 の20日目の記事です。

次世代デジタル基盤開発事業部の椎葉です。最近はエンジニアとしてGoやNext.jsを使用したWebアプリケーションの設計開発に関わっています。


さて、昨今は業務でも生成AIサービスの活用が当たり前になってきました。直近のプロジェクトも生成AIの利用が好まれる土壌で、コーディングやコードレビュー、テストケースや資料作成など様々な工程に生成AIサービスを利用しています。

ですが一方で、ChatGPTを始めとした外部Webサービスは、コンプライアンスなどの観点から利用が難しい場合もあります。

例として、ChatGPTやClaudeは会話内容などを必要に応じて取得・利用する規約となっており、 業務で利用する場合は機密情報やセキュリティリスクとなる内容を送信しないよう注意が必要です。

User Content: We collect Personal Data that you provide in the input to our Services (“Content”), including your prompts and other content you upload, such as files⁠(opens in a new window), images⁠(opens in a new window), and audio⁠(opens in a new window), depending on the features you use.
(引用 : 2024-11-29)
Inputs and Outputs: Our AI services allow you to prompt the Services in a variety of media including but not limited to the format of text, files and documents, photos and images, and other materials along with the metadata and other information contained therein (“Prompts” or "Inputs"), which generate responses (“Outputs” or “Completions”) based on your Inputs. If you include personal data in your Inputs, we will collect that information and this information may be reproduced in your Outputs.
(引用 : 2024-11-29)

もっとも、チャットならプロンプトに機密情報を含めないよう慎重に利用すればよいですが、GitHub Copilotを始めとしたコードアシスタントなど、AIが能動的にデータを読み取るサービスでは、“気をつけて利用する”という運用は現実的ではありません。

個々の作業者のワークスペースから読み取られる都合上、システム管理者が統括して機密性を担保することも困難です。*1

そこで有用なのが、ローカルLLMを利用したコードアシスタント環境の構築です。

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開発環境をDockerで作ってみる

本投稿は TECOTEC Advent Calendar 2024 の19日目の記事です。

こんにちは。次世代デジタル基盤開発事業部の武田です。普段はエンジニアとしてTypescriptでWeb開発を行なっています。

突然ですが、皆さんはエンジニアスキルを高めるためにどのような学習をしていますか?参考書や記事を読むこと、有識者に質問することで得られる知識はもちろん多くあります。様々学習の方法はありますが、私は手を動かして実際に使用してみることが一番多く得るものがあると感じています。そんな中、「個人開発をしてみたい!」と思っているが、環境構築の方法が分からないという悩みを持った方は多くいると思います。そこで、本記事で自分が作成したフロントエンド開発用サーバーの環境を紹介したいと思います。

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テコテックで新卒からフロントエンドエンジニアになる魅力について

本投稿は TECOTEC Advent Calendar 2024 の18日目の記事です。

はじめに

新卒2年目の決済認証システム開発事業部の平沢です。

普段はVue.jsやReact.jsを使って、Webアプリケーションのシステム開発に携わっています。

決済認証システム事業部では、23卒が3名、24卒が6名の計9名が新たに加わりました。その中で、現在主にフロントエンドエンジニアとして活動しているのは私だけなんです!
(専門外でもフロントの改修を行っている方もいます)

フロントエンドエンジニアに関心を持つ方がまだ少ない印象を受けるので、この職種の楽しさややりがい、そしてテコテックで働く魅力について、最大限にお伝えしたいと思っています!

この記事が、少しでもテコテックやフロントエンドエンジニアに興味を持つきっかけになれば嬉しいです!

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プロジェクトマネジメントに触れよう ~クリスマス編~

本投稿は TECOTEC Advent Calendar 2024 の17日目の記事です。

  • はじめに
    • 第1章 プロジェクト発足は突然に・・・
    • 第2章 僕らだけのクリスマスパーティーを決めよう
    • 第3章 千里の道も「WBS」と「ガントチャート」から
    • 第4章 右よし!左よし!あれはなんだ!?
    • 第5章 プロジェクトの危機も突然に・・・
    • 最終章 メリークリスマス!そして、めでたしめでたし?
  • 最後に
  • テコテックの採用活動について

はじめに

次世代デジタル基盤開発事業部の林です。 普段はプロジェクトマネージャーとして案件を引っ張っていったり他のマネージャーさんのお手伝いなどをしています。

突然ですがみなさんは「プロジェクトマネジメント」と聞いてどんなイメージがありますか? 「すごく大変そう・・・」「マネージャーはいつも誰かとお話してる」「予定表を見たら半日が会議で埋まっていた!」 なんてよくある話ですね。

しかし実際どのようなことをしているのかよくわかっていない人も多いかと思います。

ということで、今回はそんな方々に向けてなるべく難しい言葉は使わずに 「プロジェクトマネジメント」がどのように行われているのかストーリー仕立てでお話したいと思います。

それでははじまり、はじまり・・・

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【CKEditor5】リッチなテキストエディタを手軽に実装したい

本投稿は TECOTEC Advent Calendar 2024 の16日目の記事です。

こんにちは、決済認証システム開発事業部の木村です。普段はエンジニアとして主にPHPでWebアプリケーションのシステムの開発を行っています。

最近は社内プロジェクトでフロントエンドに触れる機会も多くなりました。 先日も、Web上でリッチテキストエディタの入力フォームを実装するということで、実装方法について調査していました。 今回は、CKEditorを用いたLaravel+Bladeでのリッチテキストエディタ編集機能の実装についてまとめたいと思います!

CKEditorについて

ckeditor.com

CKEditorは、オープンソースのWYSIWYG *1 テキストエディターです。

有料版・無料版がありますが、無料版でも必要十分なプラグイン数があるのも非常にありがたいですね。

今回はCKEditor5の無料版で実装してみたいと思います。

*1:※What You See Is What You Get(見たままが得られる)の頭文字で、ウィジウィグと読むらしいですが…初見で読み方看破するの難しそうですね💦

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みんなが読んでいる「リーダブルコード」といふものを、私も読んでみむとてするなり

本投稿は TECOTEC Advent Calendar 2024 の15日目の記事です。

決済認証システム開発事業部の増田です。普段はエンジニアとしてPHPをメインにWebアプリケーションの開発に携わっています。
ところで、みなさんは「リーダブルコード」という書籍はご存じでしょうか?
www.oreilly.co.jp 恐らく、ITエンジニアリングに関わったことのある人であれば誰でも知っている名著かと思います。
美しく読みやすいコードを書くにはどうしたらいいかが体系的に記されており、日本語訳版が発売されてから10年以上経っても読まれ続けている本書。
エンジニアとして働くのであれば読んでおいた方がいい本であるはずなのですが、私はIT業界に入ってから数年経つのにも関わらず、今まで一度もこの本に触れたことがありませんでした。
コードを記す際のお作法に関しては、日々実践を積む中で、何となく感覚で掴んでいっていたというのが正直なところです。
しかし、このままでいいのだろうか?エンジニアとして更にキャリアを積んでいくことを考えたときに、もっとコードの書き方について体系的に学ぶ必要性があるのではないだろうか?
そのように感じ、今回みんなが読んでいる「リーダブルコード」を読んでみることにしました。

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