DX本部システム開発第二事業部の冨永です。
主にiOS/iPadアプリの開発を担当しております。
先日、visionOSに関する国内最大級のカンファレンス、visionOS TC(visionOS Tech Conference)に参加しました!
visionOSとは、Appleが開発した空間コンピューティング(AR/VR/MR体験)に特化したオペレーティングシステムです。
今回は参加した際のレポートですが、実はここ一年で参加したカンファレンスの中で一番と言っていいほど"熱い"カンファレンスでした。
目次
- 目次
- 久しぶりにWWDC25で出会った友人から連絡が
- visionOS TCとは
- Day1 / Day2 の構成
- 1日目はAbema Towersでのトークセッション
- 「Transform your iOS app into an Immersive Experience」トーク
- 「RealityKitエンジニアのためのUSDフォーマット基礎&実践編集テクニック」トーク
- 「Apple Immersive Videoの撮影からVision Proアプリ化まで」トーク
- 「3Dスキャナと3Dプリンタで作る Apple Vision Proアクセサリー」トーク
- オープニング・クロージング
- 懇親会に参加!主催者の服部さんに継続のコツを聞く
- 2日目は六本木のApple本社でのパネルトークと企業ブース
- visionOS TCを終えて....Apple Vision Pro買うか....?
- テコテックの採用活動について
久しぶりにWWDC25で出会った友人から連絡が
平日の夜、WWDC25で知り合ったエンジニア仲間から突然、カンファレンス参加のお誘い連絡がありました。

(週末は子供の面倒を見なければいけないからな。。。。。)
と葛藤しましたが、Appleのエバンジェリストの方々が登壇されることや、 WWDC25で知り合ったエンジニアの人が登壇されることを知り、、、、、、 妻に相談したところGOサインが出たので急遽参加することにしました!
(前の週がたまたま土日共に自分がワンオペだったので、提案が通りやすかったという幸運もありました。。。。)
前々から参加しようかどうかを迷っていたこともあり、 背中を押してくれたエンジニア仲間には本当に感謝です。🙏
visionOS TCとは
visionOS TC(visionOS Tech Conference)は、Apple Vision Pro および visionOS を中心テーマに据えた、国内でも数少ない visionOS特化型の技術カンファレンス です。

公式サイトにもある通り、 単なるAPI解説や最新情報の共有にとどまらず、なぜ visionOS に取り組むのか。 どんな未来を見据えて開発しているのか。 それをどうやって“続けて”いくのか。 といった、開発者自身の思想やスタンス にも光が当たるイベントになっています。
Day1 / Day2 の構成
visionOS TC は大きく 2日間構成 になっています。
Day1:メインカンファレンスvisionOS / 空間コンピューティングに関するトークセッションが中心。Appleのエバンジェリストの方々や、実際にvisionOSアプリを開発しているエンジニアが登壇し、技術的な知見から実践的なノウハウまで幅広く共有されます。
Day2:パネルディスカッション & 企業ブースvisionOS開発の現場視点でのディスカッションや、実際に開発されたアプリ・プロダクトを体験できるブース展示が行われました。
いわゆる「座って聞くだけ」のカンファレンスではなく、 作ってきた人たちの実績と熱量が、そのまま可視化される場 という印象でした。
1日目はAbema Towersでのトークセッション
Day1の開催場所は渋谷のAbema Towersでした。
会場に着いたのが開始5分前だったのですが、なんとか間に合いました。
ふと後ろの席を振り返ると、他のiOS系のカンファレンスで知り合った人が座っており、人見知りせずに参加できました。
Day1のトークで印象に残ったセッションについて紹介したいと思います。
「Transform your iOS app into an Immersive Experience」トーク
こちらは、どのようにiOSアプリをimmersiveな体験に落としていくのかというトークでした。 immersiveとは、観客やプレイヤーを取り囲むようにして、まるでその中に完全に没入しているかのように感じさせることで、 immersiveを具体的にいうと、
- コンテンツの一部のように感じる
- 思わず手を伸ばしたくなる
- シームレスなトランジッション
- 心を動かす体験
とのことでした。
このトークの中で面白かったのが身近なimmersive体験として舞浜にある某有名なテーマパークを研究していた点です。 研究から得た知見として、派手な演出ではなく、いかに流動的な体験フローを作るかが大切と言う話で、なるほど、と腑に落ちる内容でした。
またiOSをvisionOSに移植する際のステップもStep1からStep4まで紹介され、 導入へのイメージが湧きやすく、現在自分が作ったiOSアプリをvisionOS対応したい。。。!と熱くなるトークでした。
「RealityKitエンジニアのためのUSDフォーマット基礎&実践編集テクニック」トーク
こちらは3Dシーンを記述可能なファイルフォーマットであるUSDA、USDC、 UDSZ3の種類のUSDの関係性、使い方について、一度も触ったことがなくても理解ができるめちゃめちゃ有意義なトークでした。
USDにまつわる具体的な場面と対応策も紹介いただき、実際に使用した際のイメージが湧きました。
自分のようなまだvisionOSについての開発をやったことがない人にとって、 こういった知識は少しでも知っておくとスムーズに進めることができるのでありがたかったです。
「Apple Immersive Videoの撮影からVision Proアプリ化まで」トーク
こちらは実際に私財(1200万円、300TB)を投げ打って、immersiveVideoの撮影をされている方の撮影からアプリ化までの知見を共有したトークでした。
immersive Videoの撮影機材のカメラが500万円近くすることもあり、 Apple Vision Proの性能面での問題や、 エンコード時間のマシン比較など、 国内ではほとんど聞けない貴重な話を聞けました。
ただ、この方の発表で一番印象的だったのは、
「全財産を払ってでももう一度見たい景色」はありませんか?という問い。

登壇者の方は、大好きなアーティストの訃報をきっかけに、深く考えるようになったとのこと。
自分に置き換えると、今がピークなんじゃないかと思うほど可愛い子供達の写真を空間ビデオに収めないのは絶対後悔するな、、、と思わず感じてしまいました。
「3Dスキャナと3Dプリンタで作る Apple Vision Proアクセサリー」トーク
またvisionOS TCでは通常のトーク以外のも5分のLT枠もございました。 どのLTも技術的に面白く、5分の枠を超えて楽しめるものばかりでした。
こちらは、3Dスキャナと3Dプリンタを使ってApple Vision Pro用のスリープ防止アクセサリを作った話というトーク内容になります。
詳しい記事は以下にございました。
3Dスキャナと3Dプリンタで作るXRデバイスアクセサリー #AppleVisionPro - Qiita
Apple Vision Proに合うように3Dプリンタでパーツを作成するにあたっての試行錯誤や、過程が面白く、Apple Vision Proだけでなく3Dプリンタも興味をそそられるトーク内容でした。
3Dプリンタでの作り方という観点でも大変勉強になるLTでした。
オープニング・クロージング
でも個人的に、一番熱かったトークは、服部 智さんのオープニングとクロージングでした。
オープニングの中で紹介された言葉が、今回のイベントを通して何度も頭の中に浮かぶことになります。
「粗探しよりも好奇心を」
正直なところ、Apple Vision Pro や visionOS について語るとき、 私たちエンジニアはつい“粗探しモード”に入ってしまいがちです。
デバイスは高すぎないか 本当に普及するのか Android XR など他社プラットフォームとの競争はどうなるのか
冷静に考えれば考えるほど、不安材料はいくらでも出てきます。
それでもこの言葉を聞いた瞬間、
「ああ、いま自分は“評価する側”に立ちすぎていたな」
と、少し反省しました。
visionOSは、まだ始まったばかりのプラットフォームです。 完成された世界を批評するには、あまりにも早い。
クロージングの際には、参加者に向けて服部さんから
「Apple Vision Proに未来はあるのか?」
という問いがされていました。
どんな体験が作れそうか
誰をワクワクさせられるか
どんな人の役に立てるか
そういった 好奇心を起点に考えることの大切さ を、 この服部さんのオープニング・クロージングを通して、思い出させてもらった気がします。
懇親会に参加!主催者の服部さんに継続のコツを聞く
懇親会は、おそらく日本中からのApple Vision Pro の開発者が集まったであろう熱気で立ち込めていました。
また、登壇者の方からはトークで話せなかった裏トークなどの話していただき、興味深かったです。
印象に残ったのは、今回の主催者である服部さんとの会話でした。
服部さんは visionOS 30 days challenge というのをXで発信し、世界的にvisionOSについて認知された方でした。
「どのようにして、継続ができたのか」というのをどうしても聞きたくて、服部さんを捕まえて聞いてみました。
一言で言うと、自分が継続できるギリギリのフォーマットを設定することなのかなと思いました。 いただいたアドバイスは以下になります。(意訳などもあるので、自分が解釈した内容になります。🙇)
- フォーマットを作ること→30Daysチャレンジなど、縛りを作る。
- フォーマットを作る際は、まずはハードルを低くすること→5Daysチャレンジでもいい
- 途中経過でもいいので、小さく継続すること→継続こそが継続のコツ?
- できるだけ動画で発信すること→成果が見やすい
- カンファレンスに参加した熱意をすぐに行動に移して継続に繋げること→継続することで社会からも会社からも信頼が得られる
とはいえ、30Daysチャレンジは誰しもできるものではないな、、とは率直に思ってしまいましたが、 自分にできるフォーマットを見つけて、小さくてでもいいので「継続」をすることを2026年はやっていこうと心に決めました。
2日目は六本木のApple本社でのパネルトークと企業ブース
2日目は六本木のApple本社でのパネルトークと企業ブースでした。
Apple本社での様子は以下のAppleの方のXの投稿をご参照ください。
— Shun Takeishi (@ShunTakeishi) 2025年7月16日
WWDC25で出てきたApple Vision Proの新機能での注目機能は何か、今後どういうアプリを作りたいか、どういう使われ方が想定されるか、Apple Vision Proに今後どういう機能を期待するか。
どの発言もとても興味深く聞かせていただきました。
また、スポンサーの各社が企業ブースをだしていて、Apple Vision Proの体験会もさせてもらいました。
ZOZO NEXTが提供していたApple Vision Proをつかった会社の買い物体験などは、まさに高級店で買い物しているかのような没入感のある購入体験ができるように設計されており、興味深かったです。

また、企業がどういう目的で作ったのか、どこにこだわったのかなどを開発者の人に直接聞けて、かなり有意義な時間でした。
visionOS TCを終えて....Apple Vision Pro買うか....?
参加する前は、「Apple Vision Proか....。高いからまだ購入するのは先かな...。」と思っていた自分でしたが、visionOS TCに参加して意識が変わりました。
このガジェットでどんな遊びを作れるのだろう、どんな機能を作れるのだろう、どんな未来を作れるのだろうかと、開発者としてvisionOSに関わりたいと強く思うようになりました。
ということで.....
早速ボーナスと貯金を使ってエイヤッで買いました....!

本当にエイヤッ!です。WWDCの渡航費もなんとかなったしなんとかなるやろと。
妻にも相談したのですが、「1年以上買うか迷っているなら、大丈夫じゃない?」とも言われ背中を押してもらいました。
テコテックの社員同士集まり開発合宿をする予定なので、その時にでも試したいなとも思います。
ということで、誘ってくれたエンジニア仲間、主催者の服部さん、トークセッションなどの登壇者、visionOS TCのスタッフの方々、スポンサー様には感謝の気持ち、Vision Proの購入を後押し(許可?)してくれた妻と共に、今後このガジェットを作って面白いものを作ります...!という表明で、visionOS TC参加レポートは締めくくりたいと思います。
テコテックの採用活動について
テコテックでは新卒採用、中途採用共に積極的に募集をしています。 採用サイトにて会社の雰囲気や福利厚生、募集内容をご確認いただけます。 ご興味を持っていただけましたら是非ご覧ください。