DX本部システム開発第二事業部の冨永です。
主にiOS/iPadアプリの開発を担当しております。
弊社では、月に最大3本ほど走っているくらい輪読会が活発なのですが、 先日、そのうちの一つである「伝わるコードレビュー」輪読会が終わりました。 その際の様子と、今回初めて導入したアクティブ・ブック・ダイアローグという輪読会方法について紹介したいと思います。
目次
- 「伝わるコードレビュー」輪読会の企画背景
- 「伝わるコードレビュー」感想
- 輪読会の新たな進め方 アクティブ・ブック・ダイアローグについて
- アクティブ・ブック・ダイアローグの進め方
- アクティブ・ブック・ダイアローグをやってみて
- 参加メンバーの感想
- 最後に
- テコテックの採用活動について
「伝わるコードレビュー」輪読会の企画背景
今回の輪読会を企画した背景としては、近年AIなどによるレビューが進んでいますが、 まだまだ人手によるレビューは残っています。
対人へのレビューの際にどのような伝え方が良いのか、どのような意識を持った方がよいのかという点を主催者である冨永が知りたかったのがきっかけでした。
「伝わるコードレビュー」感想
輪読会を通して、コードレビューに対する意識が変わりました。
今までは、コードレビューは指摘し合うという「何が最適なのか」という視点で理性的に議論を交わす場所とだけ考えていました。
しかし、本書を通して、それだけでなく、互いの知識を交換する場所、互いを尊重するコミュニケーションの場という意識が新たに追加されました。
リモートワークが進み、コミュニケーションの機会がチャットベースに移行し、 また、AIによりコミュニケーション頻度も低くなっている昨今、 コミュニケーションを実践して学習する機会もなかなかに少なくなっているのかなと思っています。
そうなった中でのコードレビューでは伝え方の意識をしないと、変更を伝えたい"意図"そのものが伝わらなくなる場面も少なくありません。
本書を通して、"なぜ" 指摘するのかなどの背景を説明する重要性や、 性善説の前提で"どういう姿勢"でコミュニケーションするのが大切かなどを学ぶことができました。 今後のチーム開発に活かしたいと思え、チーム全員が読むべき良書でした。
輪読会の新たな進め方 アクティブ・ブック・ダイアローグについて
今までの輪読会では事前に章ごとに読んでおいて、当日感想や議論を行う場という進め方でした。
輪読会が活発になったこともあり、なかなか事前に読み込む時間がとれないという話になったので、 事前に読まず、当日読むスタイルのアクティブ・ブック・ダイアローグを同僚の安彦さんに提案いただき、試してみることにしました。
※アクティブ・ブック・ダイアローグについては、詳しくは以下をご参照ください。 www.abd-abd.com
アクティブ・ブック・ダイアローグの進め方
テコテックで行った進め方は以下になります。 ※本来のアクティブ・ブック・ダイアローグとは異なるかもです。
- 当日集まったメンバーで担当を割り振る。
- 読書・要約タイムを設け、担当分を読み切り、Googleドキュメントに共同でまとめる。
- 一人3分の持ち時間でまとめた内容を発表していき、1~2分のQ&Aタイムを作る。
- 最後に全体のまとめや深掘りしたい内容を議論する。
アクティブ・ブック・ダイアローグの特徴としては、短時間でキャッチアップできるという点にあります。
今回の輪読会の本が、各章ごとに内容が独立していること、各章は1分ほどで読める内容であることでアクティブ・ブック・ダイアローグと相性がよいと判断しました。
アクティブ・ブック・ダイアローグをやってみて
個人的に良かったと感じたことは以下になります。
- 短期間で輪読会を完了できたこと。
- 今回は2ヶ月ほどで終わりましたが、通常の進め方なら4ヶ月くらいはかかっていたかなとも。
- 忙しくて読んでいなくても参加がしやすかったこと。
- 輪読会は後半になるにつれ、離脱率が高くなるのですが、今回は低かったように感じました。
- 輪読会で読む時間が限られていたので、集中して読めた。
- 事前に読まないスタイルにすることで各自の時間も増えて良かったです。
せっかく輪読会をやっても、回を重ねるにつれて参加者が減少する、集まらないというのが直近の課題でした。 その課題に対しては、アクティブ・ブック・ダイアローグはピッタリ当てはまる解決策でした。
逆に課題だったのは、
「各章の担当でないところの読み込みはしていないので、深くは読めていない気がする」
という点がありました。
ひとつの章が内容が重い本や、前の章が今の章の伏線になっているような本の場合には向いていない気がしました。
参加メンバーの感想
今回の輪読会の参加メンバーの感想も良いフィードバックばかりでした。
- アクティブ・ブック・ダイアローグが楽しくできた、本も合っていた。
- 今回の輪読会の形式は参加のハードルが下がって良かった。
- その場で読む形式はハードルが下がって良かった。
- レビューのいろはについて色々学べて良かった、足りていないところを知るきっかけになった。
- PRでやりがちなことを客観的に自省できて良かった。(傷つけるのを恐れて長くなりすぎる、「〇〇でないならOKです」、アクションプランが立たない議論、1返信目はすぐに返す 等)
- 本書で学んだ、PRのレビューコメントに[相談]や[つぶやき]などのタグをつけるというのを実践してみたが、相手に自分の意図を明確にアピールできている実感があり良かった。
- 「相談までの時間を決める」は実際に作業を行う中でかなり役に立った。
- 全体的に、レビューがコードの品質向上を行うためのものであるということが解説されていて、自分の意識改革に役立った。
- レビューへの参加の精神的ハードルが下がった。
最後に
今回の輪読会は「伝わるコードレビュー」の内容共有、感想共有だけでなく、 アクティブ・ブック・ダイアローグの挑戦という面白い試みの輪読会でした。
今後もまだまだ積んでいる本がたくさんあるので、 輪読会を活発にやっていきたいと思います。
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