iOSDCのセッションを中国語に翻訳してみた

こんにちは!DX本部システム開発第二事業部のたつやです。
普段は主にiOSアプリの開発を担当しています。

この前、初めてiOSDCというiOSカンファレンスに参加しました。 面白いセッションがたくさんあると感じました。 そこで得たのは知識だけではなく、さまざまな人と話す機会でもありました。

私は台湾出身で現在は日本で働いているのですが、 今回特に驚いたのが、日本に住んでいる台湾人だけでなく、わざわざ台湾からこのカンファレンスのために日本へ来た方もいたことです。 参加者のほとんどが日本人のカンファレンスの中で、台湾人の参加者同士が集まることができました。

カンファレンスが終わった後、台湾のiOSカンファレンス「iPlayground」のオーガナイザーであるHikoaliさんに誘われました。

iOSDCの魅力をもっと多くの開発者に知ってもらうために、 一緒にセッションを中国語に翻訳しませんか?

自分は中国語、日本語、英語の3言語を話すことができ、 その能力をどこかで使えたらいいなといつも思っていました。 最初は「時間はあるのか?翻訳できるのか?」と自分を疑いましたが、 最終的には挑戦したいという気持ちが強くなり、Hikoaliさんからの誘いを受けました。 この記事では、iOSDCのセッションを翻訳する過程で行った作業や、そこで直面した課題について紹介します。

翻訳の流れ

大体の翻訳の流れは以下の通りです。 一つずつ詳しく説明するわけではありませんが、どのように翻訳したのか、そしてその中で直面した困難を中心に説明します。

  1. 登壇者に連絡し、許可を得る
  2. AIでセッション内容の日本語字幕を生成する
  3. 日本語字幕の誤字脱字を確認し、時間の調整を行う
  4. AIで日本語字幕を中国語に翻訳する
  5. 中国語字幕の文章を確認し、時間の調整を行う
  6. 他の翻訳者に確認してもらう
  7. YouTubeチャンネルにアップロードする

セッション内容の日本語字幕を生成する

まず、登壇者が話した内容を文字化するために、セッションの音声をAIで文字起こししてもらいます。 私が選んだセッションは、Chris Trottさんの「列車行程追跡アルゴリズムを書こう」です。

youtu.be

ここで使ったツールはSpokenlyというAIツールです。 音声データからテキストを生成し、文の分割や字幕の時間同期、さらにSRT(字幕ファイル)の生成まで行える強力なツールです。

しかし、このタスクはそれほど簡単ではありませんでした。

このセッションのスピーカーはアメリカ人で、最後の質問の部分では英語で話している場面がありました。 Spokenlyで文字起こしを行う前に音声の言語を設定する必要があります(自動判別に設定することもできますが、識別のクオリティが下がります)。

そのため、日本語の部分と英語の部分を分けて文字起こしする必要がありました。 英語の部分はうまく識別できなかったため、最終的にはそれぞれを別々に文字起こしし、その後手動で統合する必要がありました。

日本語字幕の誤字脱字の確認、時間の調整を行う

日本語の字幕ファイルが完成しました。次のステップは、字幕の誤字脱字の確認と時間の調整です。

登壇するときはどうしても緊張するので、普段の会話よりも文と文の間隔が長くなる場合があります。 Spokenlyがこの音声を分割するとき、その間隔も字幕に含まれてしまいます。そのため、スピーカーがまだ話していないのに字幕が先に表示されてしまうことがあります。

また、AIツールでは正しく識別できず、誤字脱字が発生することもよくあります。 そのようなときには、Aegisubというクロスプラットフォームのオープンソースツールを使って、字幕の編集や時間の調整を行うことができます。 この段階では、セッションの内容を最初から最後まで通して確認し、字幕の内容とタイミングが合っているかどうかをチェックする必要があります。 そのため、この段階が一番時間のかかる作業でした。

AIで日本語字幕を中国語に翻訳する

動画の時間に合わせた日本語字幕は完成しました。次のステップでは、その字幕をAIを使って中国語に翻訳します。

ここが最も難しく、不安定になりやすい部分です。文章の区切りが適切でないとAIがうまく翻訳できず、私自身、最終的に自分で翻訳し直す羽目になることが何度もありました。 実際に、他の翻訳者からも同じような声を聞いています。

最後に

最後に、一緒に翻訳してくださった仲間の皆さん、ありがとうございました。 同じボランティアの立場として、皆さんが貴重な時間を割いてiOSコミュニティに貢献されている姿は本当に素晴らしいですし、大きな刺激を受けました。

中国語圏の開発者が日本語を知らなくても、日本のカンファレンスの開催方法を理解し、そこから学んだ経験や優れた実践を広く共有できるようになれば嬉しいです。

途中でいくつか困難もありましたが、予想外の新しいスキルも身につきました。 これからも積極的にコミュニティイベントに参加し、思いがけない出会いや出来事を楽しみにしています。

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