本投稿は TECOTEC Advent Calendar 2021 の12日目の記事です。
こんにちは。証券フロンティア事業部でオジさんサーバエンジニアをやらせて頂いている望月と申します。
みなさんのご家庭ではどのくらいの数のUSBケーブルをお持ちでしょうか。
IT業界でご活躍中の方であれば、恐らくは100本近くのUSBケーブルをその日の気分で使い分けているのではないでしょうか?
そんなことないですか?そうですか。
自分は何年か前の引っ越しの際にPC関連のケーブルを大量に処分して身軽になっていたハズでしたが、気づけば二郎の野菜マシマシ状態の大量のケーブルが再び出現していました。
そんな大量のUSBケーブルを眺めながらある機器を衝動買いしたことを切っ掛けに、年末の大掃除に向けて「客観的判断の元においてUSBケーブルを断捨離してやるってばよ!」と思い立った次第です。
前回の選定基準
前回断捨離した際に、どのような基準で「残すケーブル」「捨てるケーブル」を選定したか思い出してみます。
正直に申し上げまして、見た目と勘とパッションだけでした。
具体的にはこのような感じです。
- 布状のカバーのついているケーブル(以下、こたつケーブルと呼びます)
- カッコいいから
- ゴツい(太目の)ケーブル
- コストかかってそうな気がしたから
- フェライトコアがついてるケーブル
- ノイズが少なそうな気がしたから
- しなやかなケーブル
- 使いやすい気がしたから
根拠なんてものは一個もありませんでした。
最終的には「両手で持ってみて重い方を残そう!」なんてことしていたのを思い出してきました。
USBケーブルの種類
USB2.0の世代までは、コネクタの形状ぐらいを気にしていればよかったです。
下に紹介させて頂くケンさんのお言葉を借りれば「まぁ、大概挿せるとこに挿したらイケる」状態でした。
一方、USB3.0以降の世代はカオスです。
転送速度や給電電力の違いで規格が乱立しています。
3.0、3.1、3.2、Gen1、Gen2 ...
特にType-Cケーブルは厄介で、コネクタの形状が同一のためケーブルの見た目だけではどの規格なのか全く判別がつきません。実際に接続したみたところで「君の規格は?」状態...
Type-Cケーブルの唯一の欠点と言っても過言ではないと思っています。
USB3.0以降の規格のカオス感については、ケンさんの解説が分かり非常に易いので参考にしてみてください。
pc-bto.net
入手した機器 (new item!)
自分のAmazonアカウントでちょくちょくおすすめとして紹介されていた「USB CABLE CHECKER2」という製品となります。
基盤が剥き出しの見た目から、中国メーカー製の令和最新モデルに5,000円強は出せないと思っていたのですが、調べてみるとどうやら日本企業の製品でしたのでポチってみました。
商品の細かな解説はメーカーさんにお任せするとして、これはUSBケーブルの規格をチェックするための機器です。
ザっと触ってみた感じ、下記のケーブルチェックができるようでした。
対応コネクタ
- Type-A
- Type-C
- microUSB
- miniUSB
計測できるもの
- USB 2.0/3.xの判定
- 信号線の結線状態 (充電専用か、信号線も結線されているか)
- USB 3.xの細かな仕様
- コネクタ内の抵抗器(E-maker等)の種類
- 両端のGNDが結線されているか(シブイ)
- ケーブルの内部抵抗値
メーカーサイト (マニュアルをGitHubで公開されているハードボイルドな会社さんです)
bit-trade-one.co.jp
Amazonの購入先リンク(アフィなしですのでご安心ください) www.amazon.co.jp
イザ!選別作業
USB CABLE CHECKER2を片手に、バンバンUSBケーブルをチェックしていきます。
今回の断捨離基準は以下の通り設定しました。
- 充電専用ケーブルは処分(microUSBによくある「ケーブル変えると動いた」の原因の99%はコイツです)
- 内部抵抗値高め、400mΩを超えてたら処分 (抵抗が低い方が充電効率がよさそう。プラシーボ充電効果は大切です)
- 中途半端なスペックのType-Cケーブルは、今後のために処分
まずは、長い間苦楽を共にしてきたオシャレなこたつケーブルを計測。
うーん、内部抵抗が微妙に高くてガッカリ。処分。
令和最新版モバイルバッテリーについてきたmicroUSBケーブルを計測。
さすがは令和最新版の実力(抵抗値)の高さと言うことで処分。
極太のホワイトの見るからに高そうなmicrUSBケーブルを計測。
内部抵抗は超優秀ですが、残念ながら信号線が結線されていません。処分
今回チェックした中で最高性能のケーブル。
micrUSB世代までは日本メーカー製品に付属しているケーブルが優秀な傾向が強かったのですが、Type-Cケーブルでは中国メーカー製品の品質が非常に高い印象が強く残りました。
最後に
根拠があるUSBケーブルの処分が行えて、気分もPC関連のパーツ箱もスッキリさせることができました。
ぜひ、みなさんも年末に向けて身軽になってみてはいかがでしょうか。