ノンデザイナーが『ノンデザイナーズ・デザインブック』を読んでみた

本投稿は TECOTEC Advent Calendar 2023 の24日目の記事です。

はじめに

こんにちは。決済認証システム開発事業部の近久です。普段はサーバーサイドエンジニア・PMとして業務に携わっています。
ここ最近は提案業務にも携わっていて、クライアント向けの提案資料を作成する機会が増えてきました。 そこで毎度のように苦戦するのが「もっと見やすい資料を作りたいけど、どこをどう直せばいいのかよく分からない。。。」ということ。 これは私自身がデザイン素人であり、デザインに関する「知識」を身につけていないことが原因だと思いました。 今後も資料作成をはじめ、プロトタイプの確認、クライアントとの画面構成のすり合わせなど、デザインに触れる場面は多々あると思い、この機会にロビン・ウィリアムズ氏著の『ノンデザイナーズ・デザインブック』を読んでみました。
ここではノンデザイナーの私が『ノンデザイナーズ・デザインブック』を読んでみて「なるほど!」と感じたポイントを5つ紹介させていただきます。

視覚的なつながり

視覚的なつながりは、デザインの土台とも言える基本原則です。関連する要素は近くに配置することで、読み手に統一感を与えます。同じ色、フォント、スタイルの統一を通して、デザインに一貫性を持たせることが重要とされています。これにより、情報の整理が容易になり、読み手は無理なくコンテンツを理解できるようになります。

フォントの選択

フォントはテキストの表現力を左右する要素であり、その選択は丁寧に行う必要があります。読みやすさとデザイン性のバランスを考慮しつつ、メッセージの雰囲気に合ったフォントを選ぶことが重要です。本書では、過度な装飾やスタイルの不一致は避け、シンプルで効果的なフォントの活用が提案されています。フォントの選択によって、デザインの印象が大きく変わりますのでコンテンツの雰囲気とマッチしているか注意が必要です。

色の使い方

色は感情や印象を強く伝える手段の一つです。適切な色の組み合わせや使用法によって、デザインに深みと魅力を加えることができます。コントラストの活用や色の心理学の基本に触れ、目的に応じて効果的な色彩を取り入れることが提案されています。色は読み手に強烈な印象を与えるため、作り手は色の意味や影響を理解し、うまく操ることが求められます。

適切なグラフィックの選択

デザインにおいて、テキストだけでなく適切なグラフィックの選択も極めて重要です。本書では、グラフィックは情報の強調や視覚的な説得力を高めるために利用されるべきだと述べられています。写真やアイコン、図表などをうまく取り入れることで、情報の理解を促進し、デザインに深みを加えることができます。

読み手を考慮したデザイン

デザインの最終目標は情報を伝えることです。読み手を考慮したデザインは、その情報を受け手に伝えるための最も意識すべきポイントです。テキストの適切な配置、フォントサイズの調整、視線の誘導など、読み手が快適に情報を受け取れるように心がけることが重要です。デザインは視覚的なコミュニケーションの手段であり、そのコミュニケーションをより効果的なものとするためには読み手の立場を理解することが不可欠です。

さいごに

いかがだったでしょうか。以上が私が「なるほど!」と感じた5つのポイントになりますが、本書にはこの他にもデザインを考える上で意識すべきポイントや手法がたくさん紹介されています。
より良いデザインを作るには「センスの良さ」も関わってくるかとは思いますが、まずは「デザインの知識」をつけることが重要だと感じました。
私と同じように「見やすいデザインにしたいけど直し方が分からない」というご経験がある方は、ぜひ一度本書を手に取ってみてはいかがでしょうか。

最後までご覧いただきありがとうございました。
それではみなさま、メリークリスマス。

[参考]
書籍『ノンデザイナーズ・デザインブック』
著者: Robin Williams 氏
発行所: 株式会社マイナビ出版

book.mynavi.jp

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