決済認証システム開発事業部の冨永です。
主に iOS/iPad アプリの開発を担当しています。 また、1歳の男の子と4歳の女の子の父親です。(全然父親らしいことをしてる自覚はないので、父親っていうのがなんか恥ずかしいですね。)
Claude の最適なプロンプトエンジニアリングのガイドを読んでいるとき、ふと、こう思いました
「これ、子育てに活かせるんじゃね?」
そこで今回は、プロンプトエンジニアリングの定石を 子供との日常 に当てはめ、どう応用できるかをご紹介します。
ちなみに子育てに活かすならこうかな〜と思っただけで、子育ての専門家でもないので話半分に温かく見守っていただければです。

目次
- 目次
- はじめに
- まとめ
- テコテックの採用活動について
はじめに
生成 AI を動かすコツとして知られる “プロンプトエンジニアリング”。Anthropic / Claude のドキュメントには、モデルと会話するときに役立つ 9 つのテクニックがまとめられています。

以下、それぞれの中身を解説しながら、 「子育て版ならどう活かすか?」 という視点で順番に見ていきます。
1. プロンプトジェネレーター
引用元リンク:https://docs.anthropic.com/ja/docs/build-with-claude/prompt-engineering/prompt-generator
Anthropic先生 曰く、プロンプトの作成が一番難しいとのこと。そこで Prompt Generator という仕組みが用意されており、モデル自身に "良いプロンプト例" を考えさせることができます(恥ずかしながら最近まで知りませんでした……)。めちゃめちゃ便利ですね。今後、個人開発の現場では積極的に活用してみようと思います。(ただし、有料。。。。。)

プロンプトジェネレータはこちらからお試しください。 https://console.anthropic.com/dashboard
子育てに置き換えると。。。。
園児に対するプロンプトの達人といえば、
保育園・幼稚園の先生がプロンプトのプロなのではないでしょうか。
保育園の先生に「XXXはどう伝えるのがいいんですかね。。。。」と相談するのが手取り早かったりするのかなと思いました。
場合によっては自分以外の第三者に言ってもらうほうが良いということもありますしね。
2. 明確で直接的な表現を使用する
引用元リンク:https://docs.anthropic.com/ja/docs/build-with-claude/prompt-engineering/be-clear-and-direct
明確で直接的な表現を使用すると良いとのことでした。 優秀な記憶喪失の新人だと思って特にタスクの結果がどのように使用されるか、対象読者、タスクの最終目標などの文脈情報を与えることが大切だそう。
良いプロンプトかどうかは、実際に人に見せた時に、混乱しないかどうかを見れば良いそうです。

子育てに置き換えると。。。。
イライラしてたりすると、 ついつい反射的に「ちゃんとしなさい!」って言っちゃいますよね。。。 あれも本当は具体的に指摘をした方がいいのだなと感じました。
// Bad "ちゃんとして食べてぇぇぇぇぇ!" // Good "椅子におしりをペタッとつけて、食べて欲しい!"
ポイントは曖昧さを排除することなのかなと思いました。
ちなみに効果的なプロンプトとして「何をしないかではなく、何をすべきかを伝える」というのもありました。

背景情報を伝えつつ、できるだけ否定を使わないのも、もしかしたら効果的かもしれません。
// Bad "食べ終わって皿ひっくり返さないでえぇぇぇ!そんで中に食べ物入ってるって〜〜〜!" // Good "ごちそうさま したら、服が汚れないようにお皿はここにポン!"
3. 例を使用する(マルチショット)
引用元リンク:https://docs.anthropic.com/ja/docs/build-with-claude/prompt-engineering/multishot-prompting
Claude でいう マルチショット は、複数の入力例を与えて期待するアウトプットを絞り込むテクニックとのことでした。(言葉かっこいいですよね)

子育てに置き換えると。。。。
まさに例えを使った表現を伝える際には適切なのかなと思います。
話が少し脱線してしまいますが、これを読んで感じたのは、子供の身近な例って自分なんだよなということでした。
ある時、子供の食べる姿を見ていた時、
「椅子に片足立てながら飯食べて、変な食べ方してんな〜」
って思って、自分の足元見たら、
自分がその食べ方をしていたなんてこともありました。
子供は親の背中を見て育つもの。。。。。気をつけようと思いました。。。。(マルチショットはそういう話ではないですが、、、)
4. Claude に考えさせる(思考の連鎖 / CoT)
引用元リンク:https://docs.anthropic.com/ja/docs/build-with-claude/prompt-engineering/chain-of-thought
思考連鎖(CoT)プロンプティングとして知られるこの手法は、Claudeに問題を段階的に分解することを促し、より正確で細やかな出力につながるとのことでした。 具体的にどうするかというと思考連鎖テクニックは単純なものから順に並べると以下とのことでした。下にいくほど、強力とのこと。
1.プロンプトに「段階的に考えてください」を含める

2.従うべき具体的な思考ステップを概説する

3.XMLタグを使い、推論部分と出力部分を分ける
ちなみにタグは何を使えばいいのかというと、
Claudeが特に訓練されている「最適な」XMLタグは正式にはありませんが、タグ名が囲む情報と意味が通じるものを使用することをお勧めします。 https://docs.anthropic.com/ja/docs/build-with-claude/prompt-engineering/use-xml-tags
とのことで、決まったタグはないとのこと
子育てに置き換えると。。。。
さて、子育てにどう活かすかということで、「段階的に考えてください」は流石に使えないですね。。。。。(まぁだから自分で考えてねってのは雑なプロンプトなんでしょうね。)
ただ、子育てにおいては、いきなり答えを伝えるのではなく、思考のステップを一緒に考えること、あるいは、思考の過程を言語化すること、そして、考えさせるという習慣をつけさせるのが良いのではと思いました。
一緒にパズルをしていた時も
「まず、このパズルでヒントになるところどこかな?」
と声かけをしたところ、
「はじっこに絵が書いてあるから、まずは、はじっこからやろうかな!」
と、順調に進んでいました。 ある程度、こちらで声かけをしてあげるのがいいのかもしれません。 (あと、忍耐力。。。。。考えている時間を待つのも大事かも。。。)
5. XML タグを使用する
引用元リンク:https://docs.anthropic.com/ja/docs/build-with-claude/prompt-engineering/xml
「4. Claude に考えさせる(思考の連鎖 / CoT)」の章でもタグは出てきましたが、積極的に使うと良いとのことでした。
特にプロンプトの各部分を明確に区切るために<instructions>、<example>などのタグを使用することで、Claudeが指示と例、あるいは文脈を混同するのを防ぐことができるとのことでした。
あとは、
タグをつけただけで精度が上がるのは不思議だな〜と思いました。

子育てに置き換えると。。。。
さて、育児においてタグはない。。。。。
と思ったのですが、タグの代わりに"前置き"をするのがいいのかもしれないな、、と思いました。
普段、どこか抜けている父親なので、叱らないといけない場面で伝わらないな。。。と思うことが多々ありました。(ヘラヘラしながら聞いていて、10分くらい経ってやっと聞くみたいな。。)
これは重要なことを伝える際の自分と普段冗談を言っている自分とで、子供が混同していたのかもしれません。
叱る際には「大事なことだから、真剣に聞いてね。」と一言前置きが必要なのかもしれないなと思いました。
6. Claude に役割を与える(ロールプロンプト)
引用元リンク:https://docs.anthropic.com/ja/docs/build-with-claude/prompt-engineering/prompt-generator
ロールプロンプトというそうで、Claude に「あなたは優秀な編集者です」と役割を設定すると精度の向上、カスタマイズされた口調、タスクの特定の要件の範囲内に留まるようフォーカスが向上するとのことでした。
そして、tipsとして、役割を変えて実験すると良いとのことでした。 たしかに立場によって答えも変わってきそうだなと思いました。

そして、これは所感になるのですが、 Anthropicの例を見ると、「テクノロジー企業の法務顧問です。」だけじゃなく、「あなたはフォーチュン500にランクインするテクノロジー企業の法務顧問です。」とかなりイメージしやすいように書かれていたので、具体的に書くのもいいのかもしれません。
子育てに置き換えると。。。。
さて、これはまさに子育てに活かせます。
実は4歳の娘は少し前までかなりのイヤイヤ期で、口調も荒かったです。
ただある時、ディズニーで「白雪姫」や「シンデレラ」を見た時、
👧「あたしシンデレラになる!今日からシンデレラね!」
と決意してからは、自分たちも「シンデレラ!!」あるいは「プリンセス!」と声をかけるようにしていました!
そうすると、
👧「イヤだって言ってるでしょうがぁぁぁぁ!!アタシはプリンセスなの!!!!」
と手をつけられなくなったとき、ふと、
「プリンセスはそんな言い方しなくね?」
というと、落ち着いたようで、
👧「........。XXXはイヤなの。お願い。」
と口調も落ち着き、冷静になるようでした。
今思えば、ロールプロンプトだったんだなと思うのですが、 憧れを持つこと。そして、その憧れになるように周りもそのように振る舞うことが大事なのかもしれません。
7. Claude の応答を事前に入力する
引用元リンク:https://docs.anthropic.com/en/docs/build-with-claude/prompt-engineering/prefill-claudes-response
期待されるフォーマットを先に示すことで、Claude の出力が安定するとのことでした。 json形式でほしいときに"{"を打つだけで、jsonだけが返ってくるのは面白いですね。

子育てに置き換えると。。。。
イヤイヤ期の娘の「XXX嫌い!イヤだ!」というのが自分が聞いていて、ストレスだったので「XXX苦手かも」という表現に変えてもらってもいい?と応答の事前入力をさせていました😅
(「イヤだ」を「苦手」に変換させたせいで、娘が夜更かしをしたいときに「寝るの苦手!!寝るの苦手なの😭」とグズった時は流石に笑いました。)
8. 複雑なプロンプトを連鎖させる
引用元リンク:https://docs.anthropic.com/ja/docs/build-with-claude/prompt-engineering/chain-prompts
複雑なタスクの対応としては、単一のプロンプトで段階的に考えさせる思考の連鎖(Chain of Thought、CoT)プロンプトもあるのですが、想定としては研究の統合、文書分析、反復的なコンテンツ作成など、さらに複雑なタスクに対応する場合の対処法となります。 策としては、プロンプトを数珠繋ぎにするプロンプトチェーン化が効果的とのことでした。
単一のプロンプトの場合はClaudeが時々ボールを落とすことがあるとのことで、プロンプトを分解することで、問題のあるステップを微調整できるメリットもあるとのことでした。

以下公式サイトの例を見てみます。



今まで、AIが出した要約に対して、別のAIで再度フィードバックをかけて、さらにその後、AIによって改善させるみたいなフローをやったことはありませんでした。今後複数のAIを使いこなすこともしてみたいと思います。
子育てに置き換えると。。。。
これは子育てにおいては、焦らず、ステップを踏むというのが、大事なのかもなと感じたところでした。
4歳になる娘がダンス教室に行っているのですが、 教室にいる他の子供は年上ばかりでした。 また、まだ体力も筋肉もついていなかったので、コケてばかりでした。 そんな自分がイヤになったのか、教室の途中で自分の膝の上で見学するだけだったり、「ダンス教室に行きたくない!」とダンスがイヤになった時期もありました。
焦ってダンス教室に通わせるのではなく、まずは外で遊ばせて体力と筋肉をつけることだったのかな。。。とも悩みました。
ただ、娘とも妻とも相談し、ダンス教室は続ける方針になりました。
そこで、とりあえず親としてはダンスは上手にならなくていいから、踊ることが好きになってほしいなと思い、「まずは最後まで立ってたらアイス食べようか」とダンス教室で立つことだけを目標に頑張ることにしました。 おかげで、いま少しづつダンスも好きになりかけているところです。

9. 長文コンテキストのヒント
引用元リンク:https://docs.anthropic.com/ja/docs/build-with-claude/prompt-engineering/long-context-tips
Claude に長文を渡す際にもtipsがあるそうで、
- 長文データを上部に配置する
- XMLタグを使用して文書のコンテンツとメタデータを構造化
- 引用を使用して応答の根拠を示す
が効果的とのことでした。 特に"長文データを上部に配置する"というのは 長文の文書や入力(約20K以上のトークン)をプロンプトの上部、クエリや指示、例の上に配置することで、すべてのモデルにおいてClaudeのパフォーマンスが大幅に向上するとのことでした。

何も考えずに最後に長文をペって貼っていたのですが、30%も向上するのであれば、気をつけようと思いました。
子育てに置き換えると。。。。
娘は最初に注意したことは、会話の最後の方では必ず忘れるので、
色々伝えた後で、総括として、
「結局、注意しないといけないのはなにかな?」
と最後に確認するのが良いかもしれないなと思いました。
まとめ
ということでまとめになります。
プロンプトエンジニアリングのtipsと子育て活用を整理すると以下になります。
| 番号 | プロンプトエンジニアリングのtips | 一言でいうと | 子育て活用 |
|---|---|---|---|
| 1 | プロンプトジェネレーター | プロンプトはツールを使って作る | 周りに相談して声かけ案をもらう |
| 2 | 明確で直接的な表現を使用する | 文脈を与え、あいまい禁止 | 否定語を避け、具体的な行動を指示 |
| 3 | 例を使用する(マルチショット) | 実例を見せる | 親が手本を示す |
| 4 | Claude に考えさせる(思考の連鎖) | 思考ステップを伝える | 質問でステップ思考を引き出す |
| 5 | XML タグを使用する | タグを使いプロンプトを区別、構造化する | 叱る前に「大事な話だよ」と前置きする |
| 6 | Claude に役割を与える(ロールプロンプト) | 役割付与で精度向上 | 憧れのキャラになりきってもらう |
| 7 | Claude の応答を事前に入力する | 出力を先に示す | 望ましい言い換え例をあらかじめ提示する |
| 8 | 複雑なプロンプトを連鎖させる | プロンプトを複数のステップ分割する | まずは体力・筋力、そして楽しむ心から |
| 9 | 長文コンテキストのヒント | 大事なことは最後に伝える | 最後に要点を子どもに復唱させる |
Claude 流プロンプトエンジニアリング 9 つの方法論は、子供とのコミュニケーション にも活かせると感じました。もしかしたら子供だけでなく、部下や後輩、人に伝える手法としても、効果的な側面もあるかもしれません。
要は 「期待通りの出力を得られるように情報設計をする」 ということかなと。
わたくしごとですが、最近は子育て中心でエンジニアとしてのインプットができていなく、悩んでいたのですが、人生いろいろ知識は繋がってんのかもなぁと思った次第です。
ただ、エンジニアも子育てもまだまだ半人前、、、、 これからも効果的なプロンプトエンジニアリングを追求していきたいと思います。
テコテックの採用活動について
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