Antigravity 使用レビュー:次世代AIエディタの実力とは

本投稿は TECOTEC Advent Calendar 2025 の9日目の記事です。

こんにちは、証券フロンティア事業部の前田です。普段の業務は、Pythonで証券サイトから情報を抽出するクローラーの開発を行っています。

はじめに

Google Deepmindが開発するAIネイティブエディタ「Antigravity」を使用してみたので、その感想をまとめます。 今回は、ちょっとした新規開発(Google Apps Scriptなど)や、この記事自体の作成に使用してみました。 現在はプレビュー期間中で、高性能なモデルを十分な枠で試すことができるため、気になっている開発者の方はぜひ触ってみることをおすすめします。

エディタとしての完成度

まず触って安心したのは、エディタとしての基礎体力が高い点です。 VS Codeをベースにしているため、操作感に違和感がありません。普段使用しているVS Codeの拡張機能がそのまま使える点は、移行のハードルを大きく下げてくれます。AI機能が強力でも、エディタ自体の使い勝手が悪いと継続利用は難しいですが、Antigravityはその点をクリアしています。

CLIツールを超えた「協働」体験

これまでもターミナルで動くAIコーディングツール(CLIツール)はありましたが、Antigravityはそれらと比較して「計画」「タスク」「差分」の可視性が圧倒的に高いと感じました。

  • 計画 (Plan): AIがこれから何をやろうとしているかが明確。
  • タスク (Task): 現在の進行状況がリスト化され、迷子にならない。
  • 差分 (Diff): コードの変更点がGUIで見やすく表示されるため、レビューが容易。

このUI/UXは、単なるチャットボットではなく、隣で作業してくれるペアプログラマーに近い感覚を与えてくれます。Geminiに最適化されたインターフェース設計も好印象です。

気が利く「親切さ」

今回、Google Apps Script (GAS) の新規開発を行った際、Antigravityは単にコードを生成するだけでなく、「GASでの設定方法」をまとめたREADMEまで自発的に作成してくれました。 こういった、開発者が「次に何をする必要があるか」を先回りしてサポートしてくれる点は、非常に親切だと感じました。

「ながら作業」を支える通知機能

地味ながら体験として良かったのが、Windowsのネイティブ通知(アラート)です。 指示を出して裏で処理を走らせている間、別の作業をしていても、タスクが完了すると通知で教えてくれます。 応答速度自体も速いと言えるレベルですが、この通知機能のおかげで待ち時間をストレスなく有効活用でき、非常に快適でした。

モデル性能:Gemini 3.0 Pro vs ChatGPT 5.1 Thinking

搭載されているモデルについても触れておきます。

Gemini 3.0 Pro の進化

以前のバージョン(2.5など)と比較して、出力の質は圧倒的に向上しています。コードの生成精度や文脈の理解力は、実務で十分に使えるレベルに達していると感じました。

ChatGPT 5.1 Thinking との比較

一方で、個人的な感覚としては、文章の「読みやすさ」に関しては OpenAIの ChatGPT 5.1 Thinking に軍配が上がると感じる場面もありました。 また、Gemini 3.0 Proは時折、明らかな間違いをしたり、指示に対して「すっとぼけ」たりすることがあります。このあたりは今後の改善に期待したいところです。

【小ネタ】Antigravityの日本語化手順

Antigravityをより快適に使うための、日本語化設定について共有します。

1. エディタの日本語化

VS Codeベースなので、拡張機能で対応可能です。 拡張機能マーケットプレイスで「Japanese」と検索し、Japanese Language Pack for Visual Studio Code をインストールして再起動すればOKです。

2. エージェントの回答・やりとりの日本語化

Agentメニュー右上の「・・・」から「Customizations」でRulesの設定に飛べます。 設定ファイル(Global Rules)に以下のように明記することで、エージェントとの対話が日本語になります。

日本語で出力してください

3. 実装計画 (Implementation Plan)・タスク (Task) の日本語化

ここが少し罠なのですが、単に「日本語で出力してください」と書くだけでは、Implementation Plan や Task などの生成ファイル(Artifacts)は英語のまま出力されることがありました。 これらも日本語化したい場合は、Global Rules に名指しで指定する必要があります。

Task, Implementation Plan, Walkthroughも日本語で出力してください。

このように具体的に指示することで、すべての出力が日本語化され、非常に使いやすくなります。

まとめ

Antigravityは、強力なAIモデルと使い慣れたエディタUIが見事に融合したツールです。 特に現在は、Gemini 3.0 Pro などの高性能モデルを無料で、しかもかなりの枠を使って試せるという大きなメリットがあります。

AIによるコーディング支援の未来を体験してみたい方は、ぜひ今のうちに試してみてください。

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