ITエンジニアが成長するための「アウトプット」の有効性7選

こんにちは、決済認証システム開発事業部の齊藤です。普段はバックエンドエンジニアとして主に開発業務に従事しており、時折マネージャー業務も担当しています。

今回は主に社内向けにお伝えしたいこととして記事を書きましたが、この考え方は社内外問わず有効だと思いますので、スキルを伸ばしたいと考えている方はぜひご一読ください。

テーマはITエンジニアの「アウトプット」の有効性についてです。 テコテックには勉強熱心なエンジニアが多く、書籍を読んだり勉強会に参加したりと、日々スキルアップに励んでいます。

今回の記事は、そのインプットをより効果的にするためにはアウトプットもセットで行うことが重要、という話となります。

ITエンジニアがアウトプットすることが大切な理由

1. インプットした知識が定着し、理解が深まる

本を読んだり、ネットの記事を見ただけでは、せっかく得た知識も頭から抜けてしまうことが多いと思います。しかし、アウトプットをすることで、自分で考える必要が生まれ、理解が浅い部分が浮き彫りになります。このプロセスを通じて、より深い理解が得られ、知識が実践に活かしやすくなります。

2. 課題や目標が明確になり、スキルアップが促進される

アウトプットをすることで、自分のスキルや知識を客観的に見つめることができ、自己成長のための課題や目標が見つけやすくなります。 逆説的に、アウトプットするためにはインプットが必要になるため、新しい技術や知識に挑戦する機会が増える好循環が生まれ、スキルアップが促進されます。 また、ITエンジニアに限らず、ビジネススキルとしてもライティングスキルやプレゼンテーションスキルの向上につながります。

3. 公開することでフィードバックを得られ、改善につながる

インプットだけだとどうしても個人の頭の中で完結してしまいますが、アウトプットして他人に見てもらうことで、他者からのフィードバックを受けやすくなります。 自分では気づかなかった誤りや改善点を指摘してもらうことができ、新しい視点やアイデアを得ることができます。 仮にフィードバックが得られなかったとしても、人目につくところに公開することで、自分自身でも気になる点に気づきやすくなり、自己改善につながります。

4. ブランディングにより評価や信頼性が向上する

技術的な発信を続けることで、個人や所属する組織がどのような技術や考え方を持っているのかが伝わり、信頼性が向上します。 何をしているのかわからないエンジニアよりも、アウトプットを通じて自分の活動が明確になるエンジニアの方が信頼されやすくなります。 また、自己や組織のブランディングにもつながり、評価されやすい環境が整い、キャリアの機会が広がる可能性も高まります。

5. 知識や経験の共有により他者やコミュニティに貢献できる

エラー解決などの場面で顕著ですが、アウトプットを通じて得た知識や経験を共有することで、他のエンジニアや学習者を助けることができます。 組織内では、同じ問題に直面している他のエンジニアにとっても有益な情報となり、チームの生産性向上につながります。 また、オープンな場でアウトプットを行うことで、広くエンジニアコミュニティに貢献し、業界全体に対しても良い影響を与えることができます。

6. 新たなチャンスやコラボレーションの機会が増える

アウトプットを続けることで、自分のスキルや考え方が周囲に認知され、他者との交流が生まれやすくなります。その結果、他者とのコラボレーションや新たなプロジェクトのチャンスが増えます。

7. エンジニアとしてのモチベーションが維持される

日々の業務を淡々とこなしているだけでは、新しいことを見つける機会が減り、モチベーションが下がることもあります。 定期的にアウトプットを行い、新しい技術や知識に触れる機会を増やすことで、学習や成長のモチベーションを維持できます。 「やる気があるから行動するのではなく、行動することでやる気が生まれる」という考え方にも通じる部分があります。

アウトプットの種類

では具体的にどのようなアウトプットができるのか、いくつか紹介します。

  1. ブログや記事の執筆
  2. GitHubでのリポジトリ管理
  3. ポートフォリオの作成
  4. 参加型の勉強会やコミュニティの運営
  5. オープンソースプロジェクトへの貢献
  6. チュートリアルや解説動画の作成
  7. プレゼンテーションやセミナーの開催
  8. 技術書の執筆

一部解説

ブログ記事の執筆

説明の必要もないと思いますが、学んだ内容を他者に伝わるよう記事にまとめることは、自分の理解を深めるために非常に有効です。

エラー解決の記事などは、ワンポイントで短い記事でも十分に価値がありますし、将来自分が同じ問題にぶつかった際にも、「そういえばこの問題について記事を書いたな」と思い出しやすくなり、自己解決の手助けにもなります。

体系的に知識をまとめようとすると、思ったように進まないこともありますが、その過程で自分の理解が深まることも多いです。

GitHubでのリポジトリ管理やポートフォリオの作成

自分でコードを書いていくアウトプット方法です。 GitHubでリポジトリを公開することで、StarやForkをもらうことができ、他者とのコラボレーションの機会も増えます。 ポートフォリオも同様で、自分のスキルや経験をまとめたものを公開することで、他者に自分の実力をアピールすることができます。

注意点としては、単に動画学習や書籍の写経をGitHubにアップロードするだけではアウトプットとは言えず理解を深める効果も限定的となります。アウトプットの利点の一つである他者に価値を提供することが難しいため、自分で考えたコードやアプリケーションを公開することが重要です。

解説動画やプレゼンテーション

文章やコードを書くだけでなく、動画やプレゼンテーションを通じてアウトプットすることも有効です。 多くの人に理解してもらえるように説明することは、自分自身の正しい理解を必要とし、準備や作成の過程で新たな気づきが得られることも多くあります。

また、人前に立って話すというのは、エンジニアの中には苦手意識を持つ方も多く、スキルの希少性という観点からも、プレゼンテーションスキルの向上は重要です。今後のキャリアアップにもつながるでしょう。

上記のように、さまざまな形でアウトプットを行うことができます。

まとめ

解説動画を作ったり技術書を執筆するのはハードルが高いかもしれませんが、まずはブログの記事執筆など、気軽に始められるものから挑戦してみるのが良いでしょう。

闇雲に学習するのではなく、 アウトプットを意識して目的を持って学習することで、より効率的にスキルアップができるはずです。

ぜひ、インプットとアウトプットの両輪を回しながら、日々の成長につなげていきましょう。

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