プロジェクトマネージャーを経験して得た教訓集

はじめに

こんにちは。次世代デジタル基盤開発事業部の鈴木康男です。 エンジニア・プロジェクトマネージャーとして、主にWeb3.0に関わるプロジェクトを担当しております。 今回はプロジェクトマネージャーを経験して得た、自分なりの教訓を紹介させていただこうと思います! これからプロジェクトマネージャーに挑戦する人や、やり方に悩んでいる人にとって僅かでも参考になりましたら幸いです。

そもそもプロジェクトマネージャーって??

Wikipediaによると、以下のような定義が記載されています。

プロジェクトマネジャーとはプロジェクトマネジメントにおいて総合的な責任を持つ職能あるいは職務である。プロマネと略されることもある。

プロジェクトマネジャーは、定義された範囲、定義された開始および定義された終了を有するあらゆる事業(業界に関係なく)において、プロジェクトの計画、調達、および実行の責任を負う。プロジェクトマネジャーは、プロジェクトの代表者として、組織内のさまざまな部門の責任者内で発生する問題の報告を最初に受け、解決する。

プロジェクトマネジメントはプロジェクトマネジャーの責任である。この個人は、最終結果を生み出す活動に直接参加することはめったにないが、全体的な失敗のリスクを減らし、利益を最大化し、コストを最小化する方法で、さまざまな関係者の進捗、相互作用、およびタスクを維持するよう努める。

なかなかに重厚な定義ですね……物怖じしてしまいます。

噛み砕くと、プロジェクトマネージャー(以下、PM)とは、プロジェクトにおけるQCDS(品質、コスト、デリバリー、スコープ)に対して責任を持つ人、と言えますね。 責任を持ってプロジェクト内の問題を解決していく立場、というと気が重いですが、私はもっとポジティブに、 「プロジェクトメンバーが迷わず走れるように、道を整える人」とも捉えています。

ソフトウェア開発では、コアとなる価値をその手で作り出しているのは、現場のエンジニアさん、デザイナーさんなど各分野のエキスパート達です。 プロジェクトメンバーが生き生きと活躍し、プロジェクトが成功に向かうのだったら何でもするのがPM。そんな役割と捉えるとポジティブですし、 強権なリーダーシップがなくとも務まる役割だと考えています。(むしろ、昨今のプロジェクトマネージメントでは強権よりも協調のできるリーダーが求められていると思います。)

本題の教訓集はここから!

それでは、PMを経験して得た教訓を紹介していきます! 受託開発を受けるベンダー側のPM視点がメインになっています。

打ち合わせ アジェンダあれば 円滑ね

お客さんと打ち合わせのときは、事前にアジェンダを共有しておくと良いです。 打ち合わせで今日話すこと・決めることはこれなんだなと参加者で共通認識が持てるので、 関係ない話に発散していったり他の議題を差し込まれて肝心な決め事が後回しに、ということが防げます。

全員がアジェンダを眺めて会議に参加することで、時間内に議題を終わらせようという意識がはたらくのも利点です。

「事前に共有」すると効果は倍増。お客さんが事前に、アジェンダに書いておいた質問の回答を用意しておいてくれるようになったこともありました。


最新版 共有ドライブで すぐ把握

お客さんとやりとりするドキュメントは、共有ドライブで共有するのが良いと考えます。(もちろん、会社様によってセキュリティの規定は異なります。) 最新がどれなのか、都度探す手間を省くことができます。 メールでファイル添付してやりとりのラリーが続くようなことになると、どれが最新のファイルなのか分からなくなりますよね……。 スケジュール表であったり議事録であったり、必要に応じてお客様と共同編集する場合はファイル共有が断然便利です。


決定事項 アクション記し 失念なし

お客さんとの打ち合わせでは、議事録を残すことはマストです。後で「言った言わない問題」で揉めるのを避けやすくなりますし、宿題事項を明記して、お互いに必要なアクションを失念しないためにも重要です。

議事録には、決定事項・アクションアイテムを最低限書くのが大事と考えます。 反対に、途中経過のやりとりは詳細に書く必要がありません。 議事録の役割は、大きく以下二つにあると考えるからです。

  1. 決定事項を関係者に伝えること
  2. 合意したアクションを把握・実行するためのエビデンスになること

議事録の形式には拘る必要はそれほどなく、決定事項:◎ アクションアイテム:☆ のように記号を付けるだけでも十分です。 アクションアイテムは、「誰が」「いつまでに」やるのかを明記します。 (お客さんには、「いつまでにできますか?」とは言いづらいですが、プロジェクトを成功に向かわせるためなら必要です。)


さいごに

議事録やドキュメント共有など、非常に地味な教訓ばかりにはなりましたが(汗)、プロジェクト推進の安定性に関わってくる要素と思いますので、 参考にしていただけると幸いです。 別の教訓もあらためて記事で紹介させていただければと思っております! その際はぜひご一読ください。

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