プロジェクトの足回りを整備しよう

本投稿は TECOTEC Advent Calendar 2023 の7日目の記事です。
決済認証システム開発事業部の鍛治です。
私はテコテックに入社後、主に開発に携わっていたのですがここ半年ほどは要件定義、設計、プロジェクト管理といった業務を行っています。
今回は自分自身への備忘録も含め、プロジェクト管理上で実践してみてよかった試みを紹介します。

プロジェクトのフォルダ構成を見直す

開発で参考にする設計資料の最新版が共有ドライブのどこに配置されているか、プロジェクトメンバーで共有できているでしょうか。
プロジェクトが進むにつれてドライブのネストは深くなっていき、異なるバージョンの資料が増えていく傾向にあります。
フォルダの乱立を防ぎ、ブックマークに頼らなくてもファイルの配置がわかりやすくなるようフォルダ構成を整備しましょう。
見直しをする際は以下のポイントに気を付けました。

  • フォルダのネストを深くしすぎない(3階層くらいまで)
  • フォルダやファイルの命名規則を決める(フォルダ名には項番をつける、ファイル名の日付は先頭にYYYYMMDDをつける等)
  • ファイルの移動を行う際はリンク切れに気を付ける

メンバーに共有する際には以下のようなフォルダ構成表を作っておき、ルールに沿って共有ドライブを運用していきましょう。

プロジェクトの共通言語を持つ

受託開発の案件では案件ごとに顧客の業界が異なることが多く、システム開発を行う我々もその業界の慣習や用語を知っておく必要があります。
また、業界用語だけでなく顧客の社内用語や略語、キーパーソンなどミーティングで頻出する単語はググってもわからず、誰かに聞かないとわからないことが多いです。
そういった用語をまとめて用語集を作っておくことで新規メンバーのキャッチアップや資料上で曖昧な表現を避けるのに役立ちます。

設計書作成ツールを選定する

設計が始まった段階でどのツールを利用して成果物を作成していくかでその後の作業効率がかなり変わってきます。 プロジェクトメンバーの人数や環境にもよりますが、以下の点が使用ツールの主な選定基準になるかと思います。

  • 利用料金はかかるか
  • 知見のあるメンバーがプロジェクト内にいるか
  • 共同編集が可能か
  • OSの互換性があるか
  • 求められる成果物の形式に変換可能か(PDF、エクセルなど)

現在プロジェクトでは主に画面設計はFigma、画面遷移図はdrow.io、DB設計はA5ERというツールを利用して設計書を作成しています。
特にFigmaは画面イメージを作成する上でかなり役立っていて以下のような点が気に入っています。

  • 画面のパーツをコンポーネント化して使いまわしや文言の一括修正が可能
  • レビューの指摘をコメントとして残しておけるためツール上でコミュニケーションがとりやすい
  • FigJamの機能を利用してブレインストーミングなどが可能(後述)

(Figmaの使用例)

アジャイルのような開発が先行しているプロジェクトでは、DB設計は既存のデータベースからER図を作成できるSchemaSpyや各種言語のER図作成用のライブラリなどを利用することで設計成果物の作成簡略化につながります。

定期的に振り返りを実施する

リモート作業をメインにしているとメンバーとのコミュニケーションが直近のタスクの内容に集中しがちになってしまい、中期的な視点での改善が出づらくなるのではという懸念がありました。
そこで今のプロジェクトでは月に一度振り返り会を実施しています。
振り返りではKPT法というフレームワークを使用し、プロジェクトメンバー各自で以下の項目を出し合い、FigmaのFigJamという機能を利用して改善点の洗い出しを行っています。

Keep:やってみてよかったこと、今後も続けていきたいこと
Problem:プロジェクトを進める上での課題
Try:今後取り組むべき活動

振り返りのフレームワークはKPT法以外にもYWTやStarfishなどがあります。

最後に

教科書的なことばかり書いてしまいましたが、プロジェクト管理の手法はアジャイルかウォーターフォールか、フルリモートかオフィスかなどそれぞれの状況に応じた選択肢があります。
まずは標準的な管理手法やツールを使ってみてからプロジェクトの状況に応じてカスタマイズしていきたいと思います。

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